去る4月初旬、2つのテーマで職員研修・講習を実施いたしました。今回はそのことについてご報告したいと思います。

 

まずは、本社の企画で、「権利擁護・安全対策」に関する研修を二日間にわたり全職員を対象に実施いたしました。研修の講師は、和光市統合型地域包括支援センター・副センター長の押領司賢二氏にご登壇いただきました。

権利擁護とは何ぞや?明確な説明をできる人が何人いるでしょうか?インターネットで調べてみると、知的障害、精神障害、認知機能の低下などのために、自分で判断する能力が不十分だったり、意志や権利を主張することが難しい人たちのために、代理人(擁護者・支援者)が権利の主張や自己決定をサポートしたり、代弁して権利を擁護したり表明したりすることだそうです。

筆者も「なんとなく」理解している程度で、グレーな部分が多いこれまでの認識でした。

今回の研修は、職員が事例に対してディスカッションし、参画する形のユニークなアプローチのものでした。研修を通して、利用者支援に際しニーズを汲み取る姿勢として、「解っているようで解っていなかった」そんな曖昧な認識を払拭される思いがしました。「気付かされる」、まさに目から鱗の70分間でした。また、今後のより良い支援につなげられると考えております。

 

続いては、「刺股(さすまた)の使い方」の講習です。

平成28年7月、神奈川県相模原市の障害者施設での痛ましい事件から、早2年10ヶ月が過ぎ、当時「こんな事件が当事業所で起きたらどうしようか」と職員の皆が不安を感じ、対策を考えてきました。

今般、当事業所では不測の事態に備え刺股を購入しました。そして、久喜警察をお招きし、その有効な使用方法などをご指導いただきました。

「さすまた?何??」と言う職員もおりましたが、相手(暴漢)の動きを封じ込める武具又は捕具で、元々は江戸時代に考案されたものだそうです。

普段とはまた一味違った講習に、参加職員は熱心に聞き入っていました。しかし、当然のことながら刺股を使用しない平穏な日々が続くことをお祈りしています・・・。

新年度が始まり、利用者の皆様も職員一同も新たな気持ちで、さまざまなことに日々取り組んで参りますので、定期的に活動報告をしたいと思います。